インフルエンザでもお風呂に入って大丈夫?入浴の目安と家族を守る感染対策
インフルエンザにかかってしまった時、「お風呂に入りたいけれど、熱があるからやめておいた方がいいのかな?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
昔は「インフルエンザの時は入浴厳禁」と言われていましたが、現在は医学的な見解も変わりつつあります。大切なのは、「体調とタイミング」を見極めることです。
この記事では、インフルエンザ罹患中のお風呂の可否と、安全に入浴するための具体的な注意点、そして家族への感染を防ぐための対策を分かりやすく解説します。
1. 入浴はいつからOK?「熱が37℃台に下がってから」が目安
インフルエンザで入浴を控えるべき最大の理由は、体力の消耗と体温の急激な変化を防ぐためです。
高熱が出ている時や、全身の倦怠感が強い時に無理に入浴すると、体力を大きく消耗し、症状の悪化を招く可能性があります。
入浴を控えるべき状態
以下の状態に当てはまる場合は、入浴を控えましょう。
•38℃以上の高熱がある時
•関節痛や頭痛がひどい時
•強い倦怠感があり、起き上がるのもつらい時
入浴を再開する目安
入浴を再開しても良いとされるのは、以下の条件を満たした時です。
項目 | 目安となる状態 | 理由 |
体温 | 37℃台に下がり、安定している | 体力の消耗を最小限に抑えるため |
症状 | 強い倦怠感や悪寒がない | 体調が回復傾向にあることを示すため |
時期 | 解熱後24時間以上経過している | ウイルス排出量が減り、感染リスクが低下するため |
特に重要なのは、熱が下がっていても無理をしないことです。体調が優れないと感じたら、無理せず体を休ませることを最優先にしてください。
2. 入浴できない時の対処法:体を拭いて清潔に
高熱で入浴が難しい場合でも、汗や皮脂をそのままにしておくと不快なだけでなく、皮膚のトラブルの原因にもなります。
そんな時は、「清拭(せいしき)」で体を清潔に保ちましょう。
1.蒸しタオルで拭く: 40〜45℃程度のお湯で絞ったタオルで、汗をかきやすい部分(首、脇の下、股など)を中心に優しく拭き取ります。
2.着替え: 汗をかいたらすぐに清潔な寝間着に着替えましょう。
清拭は体力の消耗が少なく、さっぱりとリフレッシュできるため、療養中の不快感を軽減するのに非常に有効です。
3. 安全に入浴するための4つの注意点
体調が回復傾向にあり、入浴が許可された場合でも、いくつかの注意点を守る必要があります。
注意点1:長風呂は厳禁!短時間で済ませる
入浴は想像以上に体力を消耗します。湯船に浸かるのは5分以内を目安とし、ぬるめ(38〜40℃程度)のお湯にしましょう。
注意点2:入浴前後の水分補給を徹底する
発熱時は脱水症状になりやすいため、入浴前後にコップ一杯の水分(水、お茶、経口補水液など)を必ず摂りましょう。
注意点3:脱衣所と浴室の温度差をなくす
急激な温度変化は体に負担をかけます。脱衣所を暖房で温めておくなど、ヒートショックを防ぐ対策をしてください。
注意点4:家族への感染予防策を徹底する
インフルエンザウイルスは、入浴後も浴室内に残っている可能性があります。
•家族の最後に入浴する: 感染者が一番最後に入浴することで、他の家族への感染リスクを減らせます。
•換気と消毒: 入浴後は必ず換気扇を回し、可能であれば浴槽やドアノブなど、触れた場所をアルコール消毒しましょう。
4. 【大切な予定がある方へ】インフルエンザ予防のもう一つの選択肢
インフルエンザの治療や療養は大切ですが、受験や出張、大切なイベントなど、「どうしても休めない予定」を控えている方もいるでしょう。
「予防接種はしたけれど、それでも不安…」「家族にうつすわけにはいかない」
そんな時、インフルエンザの予防薬という選択肢があることをご存知でしょうか。
予防薬は、感染を完全に防ぐものではありませんが、発症リスクを下げたり、症状を軽くしたりする効果が期待できます。
特に、人混みを避けて予防薬を手に入れたい方、忙しくて病院に行く時間がない方には、オンライン診療が非常に便利です。
人混み・待ち時間なしで予防薬の相談ができる
オンライン診療なら、自宅にいながら医師の診察を受け、インフルエンザ予防薬の処方について相談できます。
大切な予定を守るため、そして家族や周囲の人への感染を防ぐための「もう一つの備え」として、検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
インフルエンザ罹患中のお風呂は、「熱が37℃台に下がり、倦怠感がないこと」が再開のサインです。
無理せず、短時間で済ませ、入浴前後の水分補給と、家族への感染予防を徹底しましょう。
また、大切な予定を控えている方は、オンライン診療でインフルエンザ予防薬の相談をするという選択肢も視野に入れ、万全の対策をしてください。
体調が回復するまで、焦らずゆっくりと体を休ませてくださいね。お大事に。


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