インフルエンザにかかると熱が出て汗をたくさんかきますから、具合のいいときにお風呂に入りたいという方もいるでしょう。
ではインフルエンザのとき、お風呂に入っていいのでしょうか、注意点なども見てみましょう。
インフルエンザ、いつからお風呂に入ってもいいのか
インフルエンザだからお風呂に入ってはいけない、という決まりは明確にはありません。
ですが体のことを考えると熱が37度くらいまで下がってからの方がいいでしょう。
というのも体は温まると血圧が上昇し、交感神経が活性化します。すると体は運動しているときと同じ状態になり、疲労がたまる一方です。
疲労がたまればインフルエンザウィルスに抵抗するための力も不足してしまいますから、治りも遅くなり、体にはどんどん負担がかかっていくのです。
お風呂に入れないときは体を拭こう
多くの場合、最初は熱や倦怠感でお風呂に入ることなどできないでしょう。
ですが汗はたくさんかきますから気持ち悪いと感じることもあります。
そんな時は硬く絞った温かいタオルで首筋やわきの下、背中など体をふくだけでもいいでしょう。
お風呂に入るのは熱が下がり、ある程度症状が落ち着き、体の調子が良くなってきてからがベストです。インフルエンザの場合多くは3日ほど熱が出るので、4日目くらいからと考えるといいでしょう。
無理に熱を下げた状態でお風呂に入ると、薬が切れたときに体力が消耗してしまっているということもあり得ますので、体に負担のかからない方法を考えてみてください。
インフルエンザ罹患時のお風呂はここに注意
インフルエンザにかかっているときにお風呂に入るなら、長風呂はしないようにしましょう。長風呂をすると体力の消耗が激しいので、短時間で体を温めるようにします。
またお風呂に入る前、上がった後に水分補給をするとよく、体から奪われた水分を取り戻すことができます。
お風呂から上がった後はしっかり頭と体を乾かし、体を冷やさないよう気を付けましょう。
家族と一緒に暮らしている人は、必ず最後に入るようにし、家族への感染を防ぎましょう。
使うタオルも家族と共有せず、インフルエンザ患者が触ったところは必ず拭いて感染を防ぎます。
また脱衣所が寒いと症状がぶり返すので脱衣所は必ず温め、お風呂から上がったら体を休ませるようにしてください。
このように、インフルエンザの時のお風呂は注意することがいろいろありますので、どうしてもお風呂に入りたいという人は守るようにしましょう。数日は続く倦怠感やインフルエンザの症状ですが、お風呂に入れるようになったら体も回復へ向かっていますから、もう少し頑張ってください。