喪中の場合、いろいろなお祝い事を避ける風習が日本にはありますから、本来なら新年のあいさつも避けるべきです。
ただ今は初詣に行くという人もおり、控えるのは年賀状くらいですが、喪中の時新年のあいさつは本来どうすればいいのでしょうか。
新年のあいさつは避けるのが一般的
喪中は身内など親しい方が亡くなった際、その喪に服し、お祝い事などは一切避けるのがしきたりです。ですから本来は新年のあいさつやおせちなども避けるべきとされています。
ですが現代では年賀状などの新年のあいさつ文を避けて、初詣やあけましておめでとうなどの口頭挨拶はするのが一般的です。
つまり、年が明けて1月1日を迎えたときに、家族に対して新年のあいさつをするのも、友達同士で挨拶をするのも、神社仏閣に行って年神様にお参りするのも今は特に問わないということです。
寒中見舞いをあいさつ代わりに出す
寒中見舞いの本来の目的は、年賀状で新年のあいさつができない代わりに季節の挨拶を出すというものです。
喪中の場合、新年のお祝いのあいさつをするのを差し控えますが、寒中見舞いは御祝のあいさつではありませんので、喪中であっても特に問題ありません。
時候の文章、近況を尋ねる文章、こちらの現況を尋ねる文章、そして〆の文書を添えて親しい人に出しましょう。
1月8日から2月4日まで、小寒から立春まで出すのが寒中見舞いですから、特に長年お世話になっている方や目上の方、会社の上司などには遅くならないように出したいものです。
寒中見舞いはイラストがついていますが、イラストの色合いが薄ければ文字が重なっても構いません。
新年のあいさつを差し控えたことなどを添えて出してみてください。
相手方が喪中の場合の新年のあいさつ
こちら側が喪中でなくても、相手方が喪中の場合、やはり新年のあいさつは使わないようにしましょう。
もしあなたが1月7日までに喪中の相手に会う機会があるなら、あけましておめでとうございますとは言わないようにしてください。
親しい人や上司であれば、おはようございますなどの時間を表す挨拶に、昨年お世話になったこと、今年もお付き合いしたいことを述べましょう。同僚や友達であれば、時間を表す挨拶や今年もよろしくといった軽いあいさつで構いません。
相手があけましておめでとうございますと言ってきた場合のみ、こちらからも新年のあいさつをしても大丈夫です。
このように喪中の時の新年のあいさつはどちらが喪中かによって挨拶の仕方が変わります。
どうしても不安な場合は寒中見舞いで済ませるだけでもいいでしょう。