寒中見舞いは親しい人だけではなく、会社の上司や目上の人に送ることも多いです。
ですから失礼のないようにしたいものですが、具体帝にどのような文章をつづればいいのでしょうか。
句読点を使わない
実は目上の人や上司に送る文章やあいさつ文には句読点を使わないのが一般的です。どんなに長い文章になるとしても、句読点は一切使わないのが通例ですから守るようにしましょう。
敬意を払う相手に句読点を使わないというのは昔から行われてきた習慣で、多くの文例集や印刷はがきの例などを見ても句読点は使用されていません。
自身で寒中見舞いを作るときにも句読点は使用しないように気を付けてみてください。
上司が喪中の場合の文例
上司が喪中で年始の挨拶を控えている場合は、寒中見舞い申し上げますから始め、服喪中のため年頭のあいさつを辞退したこと、相手やその家族、周りの人の現況はどうか尋ねます。それから越歳は厳かに行ったであろうこと、相手の体調を気遣い文面へ続けましょう。
寒さが一層厳しくなるため、体を自愛してほしいという旨を伝え〆るとあなたの気持ちも伝わるでしょう。
また寒中見舞い申し上げますの後に時候の挨拶として、寒さより増します小寒、いかがお過ごしでしょうかなどと入れるのも丁寧な言い回しです。
風邪が流行っているので体調には気を付けてほしいということも書き添えるといいでしょう。
自分が喪中の場合
貴方が喪中でも寒中見舞いは上司や目上の方に出すようにしましょう。
出だしは寒中お伺いとし、寒中見舞いとはしないように気を付けます。
というのも喪中は自分であり、相手ではないため、見舞われるのは自分のほうだからです。
最初の挨拶が終わったら時候の挨拶を入れ、現在の寒さが厳しいことや、花も寒さに耐え忍ぶ小寒の頃などとするといいでしょう。このとき、相手の状況伺いをするのも忘れないようにしたいものです。
年賀状をいただいている場合はお礼を述べ、こちらは身内がいつ亡くなったため喪に服していること、年末年始の挨拶を控えたことを伝えてください。最後に今年1年も変わらないお付き合いをいただきたいことや、厚誼を賜りたいことなどを添えて終わります。
寒中見舞いの文章は長々と書く必要はありませんので、相手へのご機嫌伺やこちらの現況報告、相手への気遣いを入れるだけで構いません。
寒中見舞いを会社の上司や目上の人に出すときは、決して相手に失礼にならないように気を付け、丁寧な文章を書くように心がけましょう。
自分の字で書く場合は相手が読みやすいよう楷書体で丁寧に一文字ずつ書くようにしてください。